新しいことをしようとするときそれに対する惜しみない時間や学習、金銭的な投資をするかどうかで完成度が違ってくる。
この工程を自分の中では下地と呼んでいる。
例えば販路拡大や市場開拓はそれに伴う設備投資や生産性、販売価格における粗利など作り手側の整理とそれを見込める程のマーケットや需要があるかどうかの買い手側の問題がある。
買い手側は常に変化していくのでそれに敏感でなくてはならずこれも厄介だ。
また自力で売る事が出来なければ売り手を探さなければいけず、市場開拓といえどこういうことに常日頃から仕事の中で慣れなくてはいけないのだ。
そんなことよりつべこべ言わずやってみようということもあるのだが、ほとんどが挫折して途中になっているのが現状である。
モノを売るだけでもこんなに大変なのである。
結局下地づくりは気持ちが入った下地でなくては厚さや層や広がりに繋がっていかない。
加えて何ヶ月何年になるか結局芽が出ずに終わるか、それはわからないけど良い下地を持ってるかどうかで当然それから先のやる事全てに影響してくる。
投稿者: wanimokko
津軽の三フリ
才能
おったってまる
向き合う。そして立ち向かう。
YES,WE CAMP
おやつ
朴の木の譜面台
ホオノキハは刀の鞘や包丁の柄、下駄の材料として使われてきた。
現在は漆の木地や引き出しの裏側など、あまり表舞台には出てこない。
色や表情はとても深みがあり、そこそこ硬く、狂いが少ない。
日本を代表する樹木の一つである。
それ故にこの良材を活かしたいと思っていた。
譜面台は製管師からの依頼です。
畳で使える日本的なデザイン、持ち運びに便利なノックダウン、譜面をのせる台の伸縮など、難度の高い要望で完成までに約2年かかりました。
一次の試作は形や角度、二次の試作はノックダウンと台の伸縮などの研究、その後一年ほど使ってみて弱い部分と強度を検証。
ようやく本番のプロダクトです。
素材への想いと持てる木工の技術と感性をふんだんに使った小さな逸品です。
Facebook(わにもっこ/Wanimokkoで検索)の動画と合わせてご覧ください。
立体的に解釈できる力
面の旅
昨年は1〜2カ月に1回のペースで遠出した。
納品、見舞い、打ち合わせ、旅行など。
近年稀に見るハイペースである。
飛んでいく出費も半端ないのだが得るものも又多い。
さて東北新幹線の中に置いてある無料雑誌トランヴェールに沢木耕太郎の旅の燕というエッセイがある。
先月12月は点と線と面という素晴らしいエッセイだった。
上手く説明出来ず申し訳ないのだが、人がその場所に通うことは点から点が線になり無数の線が交錯してやがては面になり、面として知る土地ができていくといった内容だった。
つまりその場所その人に会いに行く通うことはその周辺をもっと知りたく寄り道をして、その土地の空気を味わうことで面になっていくと自分なりに解釈している。
そういった点ではまだ自分の田舎でさえ面にできてないのだが、これからは出来る限り自分の旅を面のある旅にしていきたい。