デザインのはなし2

 本質

近年、産地や自治体でデザイナーとものづくりをつなげ商品開発に取り組む動きが多くなりました。
自分たちに足りてなかった感覚をデザインで補いカタチ、プロダクト、加えクラウドファンディングや動画といった現代手法を混ぜながら出口戦略までしっかりつなげていく商品開発は昨今のデザインのお手本のようなものです。
一方で相変わらずデザイナーとものづくりが話し合わないまま(製作上の欠点や生産能力など)、ただつくっただけの商品も多く存在します。
このような状態を改善するには予算ありきの単年度で考えず、数年を費やして事業をやり遂げる自治体側の配慮とデザイナーとものづくりの徹底したミーティングが大切です。
互いに理解し合えることが良質な商品の第一歩だと思ってます。

ピクニック

春の休日、年を感じ始めた方(特にオッサン)にはピクニックをおすすめします。
こんな時期ですから、いろいろ気を使わなければいけませんが・・・。
(世間の厳しい現実から少し離れて)お昼から午後のお茶の時間までの間、柔らかい陽射しと寄せては返す波の音、ジャズを聴きながらゆっくり過ごすのも悪くないものです。
この季節に雨なし風なしのピクニック日和は少ないと気づいたら、とても貴重な時間を過ごしているのだと改めて愉しめます。
ハンティングチェアーと焚き火テーブル、トランギアのストームクッカーに柳宗理やベルモントの器類、仕事場から参加のマキタのスピーカー、ラジオも聴けます。愛着のある老若道具たちをパチリ。
若い頃は前日や早朝から釣り道具をガッツリ揃え、「心はホラ吹き男爵、眼は科学者、腕は釣師の三位一体」的狩猟感覚の海だったのになあ。
初老を実感するこの頃です。

師の教え

こういう状況だからこそ

師の教え。モノとモノ

「者と者 者と物 物と物のあるべき関係を今一度考えてみる。」

デカルト

一生に一度はすべてを根こそぎくつがえし、最初の土台から新たにはじめなくてはならない。

                                                            デカルト

薪ストーブのはなし

我が家の薪ストーブはデンマークのアンデルセンCI-1G。
通称みにくいアヒルの子、13年選手です。
デザインもさることながら長い薪も入り、日本の小さなリビングにはちょうどいいサイズ感から、ファンも多い名品(2009年頃廃番)です。
若い頃製材所さんや先輩の木工家がこのストーブを使っていて憧れたものです。
南部鉄器や土鍋を使ったかみさんのストーブ料理。
猫たちの集う場。
2011年の大震災の時には暖房と照明とガス台を兼ねとても重宝しました。
限られた資源の化石燃料ではなく、近くで賄える木材を有効に利用できる薪ストーブを大震災の後に考えた人は結構いると思います。
昨年フェイスブックでも紹介させていただいた「みちのく薪びと祭り」の方たちの中にも多いかと思います。
個人的な一番の理由は仕事ででた端材を使えること。
そして薪の樹皮を見て学ぶことができること。
オオヤマザクラ、コナラ、ニセアカシア、イタヤカエデなどなど。
自分にとっては薪ストーブのために厳しい冬があるようなもの。

座辺師友

今は亡き作り手。
この作品を見て彼を知ってる人は少ないかもしれないけど、自分はこの作品にかなりの影響を受けています。

岩手のものづくり

隣県でありながら岩手のものづくりのポテンシャルの高さに改めて気づきました。浄法寺、秀衡塗り、南部鉄器、岩谷堂箪笥の伝統的工芸品。加え家具屋はもちろん大野地区の挽物、ホームスパン、南部箒、小岩井農場などなど。昨年11月初め工芸エキスポが岩手で開催されました。その熱気は凄まじく、岩手県民のものづくりへの関心の高さを伺うことができました。岩手県内のものづくりと県外企業のコラボやマッチングの種類と質の豊かさ。考えれば30年ほど前盛岡の川徳壱番館にマーケティングをしに行ったり、17年前、フィスカースやPPモブラーの講演を聞きに行ったのも岩手県工業技術センター。そして今でも足しげく通うのは光源社です。宮沢賢治、石川啄木といった文豪。ものづくりの下地は何十年もかけ、脈々と受け継がれてきたものかなと。