田舎の更に奥の山あいの地区では人が住んでるのかさえわからない場所がある。
自分の住んでいる田舎は棚に上げて置いて言うのだが、慣れない土地では少し緊張する。
たいていの場合、きれいに整備された畑や水田が突如現れ気持ちが和む。
人がいるわけではないが、人が来て何かしら手を加えた様子や気配を感じて内心ホッとするのだ。
なかには絵に描いたような美しい景色に出逢えたりする。
そういう素晴らしい情景、例えばよそ者の私をこっそりもてなしてくれるような道端の向日葵とゴミひとつ落ちていない景色を見て心揺さぶられずにはいられない。
そこに住む人たちの民度の高さや生活の豊かさを、つい考えてしまう。
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勝手に愛猫週間
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継いでいく気持ち
自宅の前に小さな畑があります。
大正生まれのおばあちゃんが丁寧に手で耕し、きれいに整理された畑です。
そのおばあちゃんが今冬お亡くなりになりました。
そのまま荒地になるのかと思っていましたが、同じ大正生まれの弟さんがひとつ離れた地区からやってきて畑を耕しています。
家族からは何があってもおかしくない年だからと反対されてるらしいのですが、お姉さんが残した畑を彼の想いでつないでいます。
またその行動力もすごく、
おじいさん「この余ったところに何を植えたらいいと思う?」
私「ズッキーニがいいと思う。」
1時間後には植えたこともないズッキーニの苗を植え、見事に成長させています。
極端な人口減少と高齢化、空き家と荒地が目立つ山里の風景ですが、忘れていた大切な何かを感じたひとコマです。